アンプ修理って大体こんなもんです。
どうも岩井です。
ハードオフでジャンクアンプを買ってきた。
Guyatone H&M MODEL30というギターアンプで
プリ部が真空管、パワー部がソリッドの30Wのモデル。
今回はこのアンプを使って
「大体ジャンクアンプってこんなんで直るよ~」
というのを見せていこうと思う。
ジャンクアンプによくある修理内容は以下の通り。
・接点不良
・半田クラック
・コンデンサなど電子部品の劣化や故障
・ヒューズ飛び
・バイアス調整
・真空管交換
大体こんなもんである。
接点不良はポットやジャック、スピーカーの端子などに出てくる。
ジャックや端子は耐水ペーパーやスチールウールなどで磨いて、接点復活剤で防錆してやればOK
ポットの接点不良は最も多い不具合だが、これは接点復活剤で大体何とかなる。
必ずアンプを分解して、ポットの裏の足の根元などから確実に内部に吹きつけよう。
「吹き付ける→グリグリ回す」
これを2セットやって直らなかったポットは交換を推奨する。
半田クラックは半田を溶かし直してやればOK
これも基板に実装されている電子部品の足の周りの半田にヒビが入ることによっておこる接点不良なのだが、見分ける方法としてはまず
「よく見る」
とにかく、よく見る。
半田に小さな線が入っていたり、電子部品の足の周りが黒くなっていたりするとそこは半田が割れている可能性が高い。
とりあえずコテを当てて一度溶かしておこう。
もう一つの特定方法は「打診チェック」というやり方で
電源を入れて信号が入力されている状態で基板を絶縁物で叩いてみる。
叩く個所によって音が出力されるようなことがあれば、その場所が半田不良を起こしている可能性がある。
コテを当てて半田を溶かしてみよう。
次に、コンデンサなどの電子部品の故障。
これも、「よく見る」
液が漏れていたり、膨らんでいるコンデンサが無いか?
焦げたりしてしまっている抵抗やダイオードは無いか?
目が疲れたら老眼鏡を使うぐらいの勢いでとにかく「よく見る」
怪しいパーツがあったら数値を読み取り、同じ値のパーツに交換してみよう。
ヒューズが飛んでいた場合はとりあえず交換。
この時に気をつけるのは、ヒューズは同じアンペア数でも
「スローブロウ」「ファストブロウ」の2種類がある。
ファストブロウのヒューズはは定格以上の電流が流れるとすぐに切れるのだが
スローブロウは少し粘る。
ギターアンプでは部分によってこの2つが使い分けられていることも多いので
元のヒューズがどちらなのかをしっかり確認してから交換しよう。
しかし、ただ単にヒューズが経年劣化して切れていた場合なら良いが
基板の他の個所に不具合があって過大電流が流れ込むようになっていた場合は
ヒューズは交換した途端に切れてしまう。
この後に記述する「バイアス調整」にもつながる話なのだが、
そういった場合、アンプはヒューズを飛ばしまくりながら修理するということも珍しくない。
ヒューズは多めに用意しておこう。
バイアス調整とは、アンプの回路内で電流を分配する配分を弄るということ。
マーシャルやフェンダーのアンプであればバイアス調整用の半固定抵抗がついていたり、測定用の端子が付いていたりもする。
機種ごとに調べて、正しい電流、電圧に整うまで半固定抵抗をグリグリしてやればOK
しかしこの作業にも慣れが必要で、慣れないとこれまたヒューズを飛ばしまくることになる。
やっぱりヒューズは多めに用意しておこう。
真空管の交換についてだが、真空管の色などを見て違和感があったらとりあえず交換しよう。
真空管の鮮度の見方も紹介しておく。
真空管の先端に銀色の部分があると思うが、その「銀色の濃さ」や「銀色部分と透明部分の境目のクッキリさ」で真空が抜けているかどうかは大体見て測ることができる。
銀色は濃い方がいいし、透明の部分との境目がクッキリしている方がいい。
とまぁこんな感じでリサイクルショップにあるようなジャンクアンプは大体直せてしまう。
初めは15Wぐらいのアンプから挑戦してみるのもいいかもしれない。
稀に想像を絶する壊れ方をしている場合もあるが(火花が飛んだり煙が出たり)
そんな場合は大人しくプロに頼むか処分することをオススメする...
なんやこの記事。
全編オタク特有の早口の文字起こしやないか。